パッティングのイップスについて
イップスに悩んでいるゴルファーは、プロ、アマを問わず世界に多くいます。実は僕もイップスに悩んだ時期もありました。
まずは、ゴルフにおけるイップスとは・・・?
イップスとは、極度の緊張から手が動かなくなったり、体が硬直してしって、思うようにクラブを振ることができなくなることを言います。なぜイップスになるのか?、また克服するにはどうすればよいのか、今までの経験をふまえ考えていきたい。
プロの試合を見ていても、パッティングの構え方を見ただけで、パットに不安を抱えてきた、といったことがわかります。試合の大事な局面でその弱さが出ます。
目次
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イップスになったらどうなる?
僕がイップスになる前の前兆として、こんなことが、ありました。プロとラウンドしている時、指摘されたこと、1m以内のパットを打った後、怖くて声を上げながらパターから、片手を離して肩をすくめる動きを、指摘され注意されたのです。
ボールを打った後は、そのボールを自分ではコントロール出来ないのだから、両手をシッカリ握って離さないことが大切と指摘されました。
では両手をシッカリ握握っていることが、何故大切なのでしょう。
これがマッチプレーだと、いつかは、自分から崩れるだろうと、相手に安心させる事になります。
プロの試合で3日目トップで回っていても、スコアを崩す可能性があるように見え、自分が勝てるだろうと思えることです。
それからボールを打つ前の状況判断や、準備が大切なこと、ようは打ったボールは、どんなに怖がろうが、自分ではコントロール出来ないのです。
これを聞いた時は、なるほどと納得しました。
これがキッカケでゴルフに熱中し練習すればするほど、このパットが入れば勝てる、良いスコアが出ると考えた瞬間、バックスイング時にパターヘッドがゆらゆら揺れてストロークするようになり、打つ瞬間は記憶が飛ぶほど真っ白になり、結果ショートパットをはずす事になるのです。
色々な人の話や本を読んでいく内に、イップスはショートパットで多発しミスする経験から、先のことを想像し、ミスに対するプレッシャーや恐怖感からなることを知ったのです。
殺人事件の血の海を見て、自分の血ではないのに想像し恐怖から、失神するようなものだと言うことを知ったのです。
『私は多分ミスしそうだ』さらに『ミスすることがわかる、何とかうまくパットが
入ってくれれば良いが・・・』
そのうちゴルファーはショートパットが怖くなり、重大な危機と結びついて自分の身を守る安全装置が働いて、早く打たなければ、皆に迷惑をかける。色々な事が交差して一瞬、気を失うのです。
手が動かなくなる状態を、無理やり動かしてパターヘッドが揺れ動き、引っ掛けてしまいミスをしてしまうのです。
僕の周りにも何人かいました。パターだけでなく、ドライバーショットでルーティンでの素振りは、実に滑らかにスイングしているのですが、実際ボールの前で打つとなると変な動きになってミスショットをするのです。
一番ひどい人はドラーバーがトップスイングで止まってしまってヘッドが降りてこなく、止まってしまう人も見てきました。
イップスになりやすいタイプ
多くの有名ゴルファーがイップスに悩み、これは下手な人や、若い人がなるとは限りません。
むしろ下手なゴルファーでスコアを気にしない人には、なりません。1打のスコアの重みがわかるようになった時、大切にしたいが為に起こる現象です。
逆に経験を多く積んで練習にも熱心に、取り組んでいる人になりやすい傾向があります。
あの偉大なゴルファー、ベンホーガンがイップスに苦しんでいた事は有名です。彼は晩年パッティング ストロークが悪くなり、その結果、多くのパットを外し、彼を見守る人々がそれでもその時代の最も偉大なゴルファーと呼び、なんでもないパットを、すべて外すのを彼れらが見ていたことで、益々プレシャーに直面する事になったそうです。
ホーガンのイップスは重症になったので、パターがボールとコンタクトするときに、しびれたのではなくテイクバックする前にしびれてしまい。ボールからクラブを動かすこともできなくなったそうです。
僕もこの気持ちわかります、プロではないのでここまでの、心のストレスは無いから、なりませんでしたが、1m前後のパットで絶対入る距離・・・ボールからテイクバックする時に真っ直ぐパターヘッドをひこうとしても、スムーズに引くことができない経験はあります。
上手になろうとか、競技に出ようと思わない、パットが下手なことを、気にしない人は絶対イップスにはならないと言えます。
ミケルソンや、ガルシヤ、もややイップス気味で。完全に克服出来ていれば、もっと多く優勝し、メジャー大会も勝ている事と思います。
イップスになりやすい人は、知性、誠実、積極的な努力型です。不思議なことに、これは偉大な人間になるための必要条件とおなじです。
ただイップスは治すことができます。練習を重ねメンタルを鍛えれば、克服することができ、これを克服できれば、無敵になり強くなりことは間違いありません。
神経過敏によるイップス
イップスはひどい神経過敏か、年令あるいはその両方によるものか?確かに神経過敏になる人はなりやすいと思います。
しかしゴルフの場合、心の問題が大きいと思ます。
僕も仕事柄、相手との会話や、外見から創造をして、似合うヘアやメイクをする仕事、イメージを膨らませ先を読んで喜ばれる仕事ゆえに、先を読んでしまう、想像してしまう癖があります。
これがパッティングに悪さをするのです。このパットを外すと上がりのスコアがいくつになるとか、先をつい考えてしまうのです。
又年齢によってパッティングが悪くなることがあります。
これは目が悪く(老眼)なることで歪んで見えたりするのです。ですから僕はショートパットはボールに書かれたラインを合わせないようにしています。
ショートパットをボールのラインで打ちたい方向に合わせても、傾斜や色々なことで歪んで見えてシックリこないのです。
ロングパットはボールのラインを打ちたい方向に合わせて、そのラインを信じて打ちますが、ロングパットの時はカップが遠いせいか、歪みが感じられません。
年齢によるイップスも神経過敏も心の違和感や不安から来ることなので克服可能なのです。要は考え方をどう考えるかで不安が無くなります。
アーノルド・パーマーはロングパットもショートパットも全てうまく数々の成績を残していますが、パーマーもパターのイップス気味になり彼はパッティングの調子を戻すために打ち方を色々、ためしている内に益々悪くなったことがありました。
パーマーの場合、正しい打ち方ができていたにも関わらず、パッティング ストロークを変えてしまい、もとに戻すことが、できなくなり調子を落としていったのです。
アーニー・エルスも全盛の頃のパッティングからロングパターに変えたり、色々な打ち方に改善していって、元の打ち方ができなくなり、なやんだ時期があります。
優勝から遠ざかってしまい、ある程度あきらめてから、また少し盛り返してきた感じがあります。
イップスを経験したゴルファーが努力の末、克服した場合、実に優れたパットの名手になることを、ベルンハルト・ランガーが示しています。
彼は、クロスハンドグリップや、ありとあらゆる方法を研究し長い間トッププレイヤーとして戦ったプレイヤーで有名です。
イップスの解決策
イップスの解決策はありますが、やはり克服するまで、もの凄い努力と心の問題(考え方)を解決する必要があり、長くかかります。
まずミスパットの原因を探ることです。
大半のミスは手首の動きが原因の場合が多く、手首の動き、特に左手の動き過ぎを、無くすようにするために、クロスハンドグリップや、クロウグリップなど又長尺パターや、首もとを中心にストロークをするようパターの開発がすすめられました。
要はミスパットを無くせば恐怖心は無くなります。ショートパットの成功体験を身に付ければ、解消されます。
ストローク中になぜミスが、おこるのか探ることです、手首の動きが問題を起こしてるとしたら、器具選びも含め、手首の動きを最小限に抑えれれる
グリップの方法や器具を見つけトレーニングします。
ストロークの改善
自分のストロークに問題は無いか、ミスパットの原因を見つめ直すことから始め、自分のストロークや体型、五感とパターが逢っているかどうかを含めもう一度パター選びから、やり直す覚悟が必要になります。
アマチュアの場合、単なるプロへのあこがれからパターを選んで長く使用していることも多くありますが、必ずしも合っていないこともあります。
まずはストロークのメカニズムを見つめなおし、正しいストロークを練習する必要があります。
イップスを進展させる原因となるストロークを改善すること、これなしに今までのストロークをしたまま、直そうと考えているとしたら、それは自分の心を騙していることになり、すぐイップスに逆戻りです。
例えば自分がしているストロークは自分のパターと合っているか?
ピンパターのようなパターを使用していて、テイクバックするときにヘッドを面を、変えないで真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すようにストロークしているとしたら・・・テイクバック時にヘッドが左右に揺れるようだったらパターの重心深度の深いパターに変えるべきです。
それから正しいストロークを2万回繰り返し、筋肉に覚えさせること、筋肉が覚えないと、緊張した場面で無意識にストロークできません。
サーカー選手がボールを右や左にフェイントかける時、ボールや自分の足を意識して動かしてたら、間に合いません、選手は何処にパスを出すか、ドリブルで突破するか、シュートをどこで、蹴るかを
判断して動いてないと、ボールや足の動きに気をとれれているようでは試合にならなりません。
小学生でもボールが無意識に操れるようになって、はじめて試合で結果を出せるようになるのでは無いでしょうか。
パッティングもメカニックを意識している段階では、ボールをコントロール出来ない事はお分かりだと思います。
1万回ではダメで、2万回練習が必要と言われております。
正しいストロークを練習
目標は2万回のストローク練習です。
1週間に何時間練習すると何ヶ月で達成できるか目標を立てます。ストローク練習はカップに入れることではありません。
カップの直径と同じ大きさのボール紙を作り、グリーンの平らなところに置きます。
糸を張ったり・・・二本の棒を置いたりして正しくストロークが出来るよう練習します。
一晩に、200ストールクして毎日するとか、あまりにも過密すぎても嫌になります。無理のない計画をたてます。
パターも自分の身長に対してこの長さが理想的と言われても、練習量によっては腰を壊しかねません。
少し長めのシャフトで体に負担をかけないものが、良いかも知れません
手首の動きを抑えるにはクロスハンドグリップは有利です。
練習をするにつれて色々なことがわかってきます。とにかく正しいストロークを筋肉に覚えこませることです。
無意識で正しいストロークが出来るまで2万回です。
ゴルフは心の果たす役割が多いのです。次回イップスを克服する心の問題を考えてみます。
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