ドライバーで250ヤード以上飛ばすには幾つか考えなければならないことがあります。
ゴルフクラブの中で1番飛ぶのがドライバーです。
また、ティーアップしていますので、重いっきり振ることが可能なクラブでもあります。
少しでも飛ばしたと考えるゴルファーは多く・・・誰しも同じです。しかし飛ばすには幾つかのコツとテクニックがいります。
アメリカのツアー82勝と言う、いまだ破られない記録を持っている「サム・スニード」はこう言っています。
「多くの一般ゴルファーは、あまりにもボールを早く打ちたがっていて”待つ”ことを知らない。タバコのすいがらやタンポポの花を打つようにスイングしてごらんなさい」と・・・
要はボールを目にすると誰しも打ち急いでいるから飛ばないのだと言っているのです。
今や女子プロで250ヤード飛ばす人は多くいます。
ヘッドスピードは自分より低いのになぜ?・・・
それはドライバーの芯で捉えることと、ボールに当てた後のスピードが落ちないことで飛距離が出るのです。
最近のプロ野球選手、若手はボールを打った後のフォロースルーが外国人ホームランバッターなみに振り抜きます。これは今までになかった傾向です。
250ヤードを、かっ飛ばす自分にあったギアをチェック
まずは250ヤードかっ飛ばすためのギア知識です。
多くの選手が使っているドライバーは飛ぶのか?といえばそうではありません。
自分にあったクラブの選択が大切です。
次の4つをチェックしてください。
- シャフトの長さと硬さのチェック
- クラブの重量
- スフィングウエイト(バランス)
- ヘッドの大きさとロフト
飛距離は、人と道具の関係です。あのプロが飛ばしっているからと言いて飛ぶとは限らないのです。自分を知るためにも、一度時間を作ってクラブフィティングのために計測をしてもらうと良いと思います。
大きなゴルフショップなら計測することができます。
シャフトの長さと硬さのチェック
シャフトについてですが・・・
シャフトは理論的には長いほうが有利ですが、長ければ長いほどミート率が下がります。
自分が使いこなせる範囲で長いものを選んでください。
ちなみに・・・プロが試合で使える(コントロール)出来る長さの平均値は44インチから44,5です。
一発の飛距離を求めるのか、平均飛距離を求めるのか?
悩むところですが・・・3Wとかの関連から考えると短めでミート率を上げたほうが、平均飛距離は出ると思います。
ルールではシャフトの長さが48インチ以下と決められています。
硬さや調子はインパクトの時のヘッドの感触や計測結果によって自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
多くのゴルファーは、Sシャフトを選ぶ傾向にありますがシャフトメーカーにもよりますが、ヘッドスピード44m/s以下であれば見栄をはらずにRシャフトが良いのではないでしょうか?
クラブの重量
ショップでは飛ばしたいと言うと・・・?
軽めを進めてきますが、重量はスウィングのタイミングと飛距離に大きく関係します。
今売れれている飛ぶ系ドライバーは300gを切っていますが・・・
自分が振れる範囲で重いほうが、飛距離は出ます。
ハンマーで釘を打つ時、コントロール出来る範囲で重いほうが釘は早く板の中に入りますそれと同じです。
もちろんヘッドバランスも関係します。
「振り切れる」ことを大前提にして・・・
30歳なら320g・40歳なら310g・60歳なら290gあたりを目安にすると良いでしょう。
僕は体が硬くトップから思い切り振ることもあって重めがタメも効いて好きです。
スイングウェート(バランス)
スイングウエイト、もしくはバランスなどとも呼ばれます。ゴルフクラブのカタログなどにそのクラブのスペックが表示されていて、その中に「D0」ですとか、「C9」とか・・・そんな数値が表示されています。
この「D0」ですとか、「C9」といった数値がスイングウェイト(バランス)になります。
このスイングウェイトは何を示しているかというと、簡単に言うと、クラブを振った時にヘッドを重く感じるか軽く感じるか(スイングした際に感じるヘッドの重さ)を示しています。
スウィングウエイトは、振り心地のようなものでクラブの総重量にも深く関係しています。同じスイングウェイトだから同じような振り心地になる・・・とは限りません。
男性はD0~D2、女性はB8~C4あたりを選べばさほど影響はありません。ですから計測して自分の思ったところに飛びフリ心地が、良いものを選べばよいのではないでしょうか?
ヘッドの大きさとロフト角
大きさ(形状)についてはルールで460cc以下と決められています。
飛距離のために大きいほうが良いとは、いい切れませんがスイートスポットは確実に広くなります。そのためミート率は良くなります。
ヘッドの形や大きさを選んだら、次はロフトとフェース角を選んでいきましょう。
ロフトとフェース角はそのまま飛距離に関係します。
パワーがあって使いこなせるなら9~10°のロフトのほうが飛距離が出ます。しかし最近の傾向としてロフト角は大きめが良いでしょう。
選ぶときには、実質ロフト角を聞いておきましょう。表示されているロフト角と実質ロフト角が違う場合があります。
フェース角は、飛距離だけで考えるならフックフェースのほうが、飛距離は出ます。掴まりの良いクラブでないと伸びません。
もちろん自分のヘッドスピードを正確に測ってもらうことも大切です。
ドライバーとの相性やヘッドスピードが伴わないと高弾道・低スピンで飛ばすことはできません。
250ヤード飛ばすために必要なテクニック
飛ばすために自分にあったドライバー、ギアの説明しましたが・・・飛ばすにはチョットしたコツがいります。
過去のゴルフの常識では、飛距離は身長や筋力。体重移動や捻転、高いヘッドスピードといったテクニック。プラスヘッドの低重心や反発力、シャフトの剛性といったギアのテクノロジーで伸ばすものとされてきました。
もちろんプロのように安定して300ヤード以上を飛ばしたいなら身長や筋力、テクニックも必要になります。しかしギアの発達した現在、250ヤードならば力に頼ることなく飛ばせます。
アマチュアレベルのゴルフならば十分可能な飛距離です。
とは言っても・・・250ヤード飛ばそうと思うなら、ヘッドスピードが40m/s程度ではかなり厳しいです。最低でも43m/s、できれば45m/sは、ほしいところです。
まずは素振りでヘッドスピードを上げる練習をすることです。
そのためには・・・遠心力を使うことです。
遠心力とは・・・?
バケツに入れた水を、肩を軸にして縦に回転させることで、逆さまにしても水はこぼれなくなります。この時、水に働いている「慣性により発生した、水をバケツの底に押しつけている力」が遠心力です。
ゴルフの遠心力は、回転の軸をしっかりと据えることで安定し得られるエネルギーも多くなります。逆に軸がぶれるとエネルギーを失うばかりか、歪んだ回転により姿勢を崩してしまいます。
円盤投げで体を軸に重い円盤を振るイメージです。
ゆっくり振って、クラブの重さを感じる
ゴルフクラブの軽い方を(グリップ)側をクラブに見たてて早く振ろうと思うと、腕に力を入れては早く振れません。
ダウンスイングに入ってからクラブの重さを感じられなくなるのは、打つ気持ちが強すぎて手で打ちに行っている状態です。ゴルフの遠心力はほとんど発生しておらず、エネルギーも高まっていないのです。
軽いグリップ側をヘッドに見立てて振る場合、クラブの重さを感じて、ゆっくり振りインパクトの瞬間振り切ると言いたイメージでスウィングすると早く振れるようになります。
この要領で腕に力を入れないでクラブをスウィングするとヘッドスピードが上がってきます。
また素振りを通して腕の力を入れないことは分かります。
余分な力を抜き、トップからインパクトにかけてスイングを加速させることを意識しましょう。勝手な重心移動が抑制されて、回転しやすくなります。またトップは浅くても十分です。無理に深いトップを取ろうとすると力が入ってしまいます。
ミート率を上げる
ヘッドスピードが上がってきたら、次はミート率を上げることです。
ゴルフはとにかくフェースの芯に当たらなければ飛距離をロスします。ミート率を上げるためにプロは飛距離を犠牲にしてシャフトを短くしているのです。
また、あまりボールを凝視しすぎるのも良くありません。ボール全体を見るのではなく「ボールの右側(レフティは左側)だけを見る」ようにし自分のテンポで振ることです。その練習をすればミート率は上がります。
アッパーブローを意識する
ボールの位置やティーの高さを工夫してヘッドが地面スレスレから少し浮き上がるところにボールとティーをセットしアッパブローでボールを捉えるようにします。
ドライバーショットのスイングアークは、ボールに当たる直前に最下点を迎え、アッパーブローでないと遠くまで飛ばないのです。アイアンのように上から打ち込むようなダウンスイングをしてはスピンが増えるばかりで距離は出ません。
タメ・捻転
飛ばしで最も重要なテクニックがタメです。
ブランコに乗って後ろに行っき、下に振られる少し前に自然に足を曲げておりてこようとする時に出来る「間」です。下りてきた最下点近くでもう一度ギアを上げて曲げた足を空に向かって伸ばします。
そうすることでブランコは大きく揺れ続けるのです。
この「間」と一段ギアを上げる腕を伸ばすタイミングです。
「タメ」とはヘッドが遅れてきてインパクトまで力を溜めるためのワザです。
ためを作るには・・・?
トップに近づく瞬間グリップを下げるとタメが出来たまま右肘が右脇腹につきます。
ここから腰の回転と共に右腕を一気にボールに向かって伸ばす感じです。
ブランコで、最下点近くで足を伸ばす要領です。
これで、タメの効いたボールを打ち抜いた先のヘッドスピードが上がります。
「タメ」はダウンスイングで、パワーを無駄に使わない”一瞬の我慢”です。切り返しで「タメ」を解放しないから、インパクトの瞬間までパワーが残っていることになります。
例えば・・・手首の角度を無理やり折り曲げたり、逆に意識的に固めてしまったりします。ダウンスイングで腕とシャフトが一直線になったり、意識的にコック(手首)だけで遅らせる打ち方では「タメ」の維持はできません。
体重移動
女子プロたちはヘッドスピードが40m/sでも軽々250ヤード飛ばします、その秘密は「ボールの初速」です。
男子アマと同じヘッドスピードが40m/sでも女子プロははるか遠くまで飛ばせる理由は単純にインパクト後の初速の差だけなのです。
ボールをコントロールするためには、体重移動はまた関節の移動だけで、体を移動するわけではありません。
バックスウィングで右内側、また関節で受け止め、ダウンスイングで左内側、また関節で受け止める。切り替えるのが体重移動になります。ボールを打った後に遠心力で左足に乗っていく感じです。
呼吸
あなたはスウィング中にどのように呼吸をしているのでしょうか?
息を吸って止めてバックスウィングにはいるか?
それとも息をはいてからバックスウィングに入るのでしょうか?
この違いは飛ばしには大きく関係します。
アドレスでフ〜ッと息を吐いたら、そこで呼吸を止めたままスイングします。
脇も決まって意外とゆっくり振れることが体感できる事になるでしょう。
年齢に関係なくドライバーの飛距離は必ず伸ばせます。
もちろん若い頃のようには飛ばないかもしれませんが、体を鍛えストレッチを積み重ねて、素振り練習でチョットしたコツを掴めば飛距離は今以上にのびます。
呼吸法を取り入れたり、腕の力を抜きヘッドスピードを上げる練習をすることで思った以上の飛距離が得られます。なにせ、昔より道具の進化は目まぐるしい物があるのですから。
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