アドレスの基本はボールを正確に捉えるためのバランスです。
正しいアドレスができれば、ボールを正確にコントロール出来ると言っても
間違いではありません。
ゴルフスイングは回転運動であるからです。
その回転運動を支えて、軸となるのがスタンスであり、正しいアドレスです。
正しい姿勢があってこそ、スムーズな回転運動、や理想的なスイングが可能になるのです。
スタンスとアドレスは、クラブの種類や目指す飛距離、ボールポジションや傾斜
などによって変わりますが、ここではまず、ドライバーショットにおける
基本的なスタンスとアドレスについて紹介したいと思います。
目次
基本のスタンスとアドレス
ミスショットの大半は誤ったセットアップから始まります。
アドレスを正しく取る目的は、動作が始まる前の段階で、飛ばしの
道具である、クラブと体のあらゆる部分を、バランスのとれた状態に
置くことです。
正しいアドレスをするためには正しいセットアップが必要です。
セットアップは、構える体の形を決める「動作」のことです。
アドレスは、ボールの前か後ろに、ゴルフクラブヘッドを置いた
「瞬間」からアドレスになります。
似ていますが、ここでは「動作」であるセットアップを解説します。
正しいセットアップ
セットアップの第一の目的は、インパクト時に近い体の形を、あらかじめ
作っておくことです。
実際のスイングでは、インパクト時に、ゴルフクラブのヘッドの回転運動によって
発生する、遠心力が腕と体に働きます。
そのため、インパクト時のゴルフクラブのヘッドは、セットアップ時より、
ほんの少し下外側にずれた位置を通る事になります。
正しいグリップ
セットアップするためには、まず正しいグリップが大切です。
グリップの一番のポイントは、ニュートラルポジションです。
ニュートラルポジションというのは、どちらの手もお互いを
リードしない、支配的にならないことが理想です。
ここではスクウェアグリップを基本とします。
- オーバラッピンググリップの図解ですが、インターロッキンググリップでも
構いません。
左指、「赤く」なっているところ、小指、薬指、中指、をしっかり握ります。 - 左指、拳が、人差し指、中指、薬指、が見える程度に握り、
右手の生命線あたりのくぼみで左親指を包み込みます。
【正しいグリップ】の仕方、クラブの握り方
https://tom49.com/archives/1345
正しい姿勢
背骨を真っすぐ、ももの筋肉に緊張感のある、スウィング始動への
躍動的な構えが理想です。
正しい姿勢を覚えるのに4つのステップからなるドリルがあります。
- 肩幅より少し広めのスタンスを取りまっすぐに立ちます。
- 両膝を少し曲げます、靴紐が付いていれば、それが見えなくなる
程度まで曲げます。 - 両手を股関節のところに置きそこから、お辞儀をするように腰を曲げます。
- 両手を肩からだらりと垂らし両手のひらを正面に向けると(内側肘が正面を向きます)
向いたら両手を合わせるようにしてグリップします。
両足の幅
両足の幅は、ドライバーで肩幅より少し広い程度です。
ドライバなどの長いクラブだからと言って両足の幅を広げすぎると
下半身(骨盤から足)のひねり速度が減り、無意識に行われる目標方向への
重心移動も減ります。
逆にボールが飛ばなくなります。
飛距離の出る安定したゴルフスイングを実現するには、
両足の幅が狭くても踏ん張れる、十分な足の筋力が必要になります。
ボールに対する最適な立ち位置
スタンスは、まず左足の位置を決めます。
セットしたボールの延長線上に左足のかかとを配置するのが、基本です。
左足の位置が決まったら、左足を少し開きます。
そこから右足を肩幅より少し広めに開きます。
両足の開き幅は、肩幅よりやや広いくらいがいいでしょう。
僕自身は、毎回ボールを両足つま先の中心に起き、左足つま先を少し左に開き
そして右足を肩幅より少し広めに開き両足つま先は、時計でいう10時05分ぐら
にしてアドレスを決めていましたが・・・
最近はスタンスも狭くしてボール位置も少し右よりにするように
しました。
ボール位置はスタンス幅や、練習量によって少し変わります。
スタンス幅を年齢によって少し狭く体重移動を少なめにして
飛距離よりも方向性を良くしたい場合など、ボール位置を
少し右寄りに置きます。
人によっては「左脇の下」延長線上と言う人もいます。
ドライバーでのボール位置はドライバーヘッドの最下点より少し左より
になります。
毎回、同じルーティンを繰り返すことでボールの位置はいつも
同じ位置に収まるようになります。
前後の距離感は両腕を「前傾姿勢」をとって自然に垂らし、
グリップエンドが自分の体からグリップ2個分ぐらい離れた距離です。
あとはシャフトの長さでボールの位置が変わります。
経験上、前傾姿勢もドライバーは少なめに、意識的にしています。
それは深くすると遠心力で引っ張られ前傾姿勢が起き上がってしまい
変わるからです。
正しいアライメント
目標に向かって、きちんとボールの飛球線を設定し、アドレスの位置を決めます。
このことをアライメントと呼びます。
左右の足を結ぶライン・・・・
両足のつま先を結ぶ直線(両足の向き)は、ゴルフボールと目標を結ぶ直線
(ターゲット・ライン)と平行です。
左つま先はやや開きます。右足つま先も少し開きます。
プロゴルファーが練習の時に地面にクラブを目標方向に何本か
置いているのを見たことがあると思います。
目標方向に、両つま先、膝、肩のラインを正しくセットアップするために
目印している。
なぜトッププロが、アライメントのために、このような助けを必要と
しているのか・・・?
それはクラブを振っているうちに、正しいアライメントから
外れてしまうからなのです。
もしアライメントから外れて1時間練習をしたとしたら、
彼らはその1時間を悪いスイングを身につけるために練習した
ことになります。
photo credit: http://perfectgolfswingreview.net/AddressSetup.htm
バランス
アドレスで大切なことはバランスです。
特に重量配分大切だと考えています。
正しスタンスは両足の位置がどうあるべきか?といったことよりも
ボールを打つための理想的なポジションを取った時、地面上の両足と
クラブヘッドの3点を結んだ三脚をイメージする。
しかしこの三脚は3点に均等に体重がかかっているが、
ゴルフの場合はクラブヘッドへは体重はかかっていない。
体重は両足の母子球からかかとにかけて乗っているのが正しいのです。
バランスには3つの鍵となる重要な要素があります。
ドライバーで体重は両足の中心にしていましたが、ボールを
コントロールするために、今は少し左足に重心を置いています。
ドライバーで5.5対4.5位です。
5番アイアンで6対4ぐらいです。
アプローチは7対3ぐらいです。
前後の体重は前傾姿勢を取っている関係上、つま先に体重がかかるようですが
いつも足の中心に来るように修正してバランスを取っています。
バックスイングでは、体重が右足に乗っていくようですが、自分では
右足内側で体重を受け止め・・・
左足に体重をかけすぎないようなイメージで
「左一軸スイング」を心がけています。
ゴルフのスイングは回転運動ですので、その回転運動を支えて軸となるのが
スタンスですし、正しいアドレスです。
きちんとした構えと姿勢が、バランス取れていることでスムーズな回転運動が
おこなわれ理想的なスイングが可能になると考えるからです。
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