マッチプレーとは?
ゴルフの競技方法には、「ストロークプレー」と「マッチプレー」があります。
普通、競技の大半は ボールを打ったストロークの数で競う ストローク・プレーのゲームが
中心です。
僕達がコースでプレーをする時も 自分のスコアが数字で明確に出るストローク・プレーの
ルールに従ってプレーをします。
クラブ競技など出ない人はマッチプレーのルールや戦い方に、ついて知らない人も
多いと思います。
目次
マッチプレーについて
ゴルフの聖地と言えるスコットランドで長年にわたり伝承されてきた、
マッチ・プレーは、ゴルフの原点とも言える競技方式で その人気は今でも続いています。
世界ゴルフ選手権・キャディラック・マッチプレー (World Golf Championship-Cadillac Match Play) や日本プロゴルフ・マッチプレー選手権、ライダー カップ、プレジデント
カップといた団体戦、また、全英、全米、日本アマチュア選手権大会、さらには、
多くのクラブで、そのチャンピオンを決めるクラブ選手権の競技方法としても
多く採用されています。
自分でプレーする時も、ゴルフの最大の醍醐味はなんといってもマッチプレーで
あると思います。
マッチプレーではコースと戦うというよりも、目の前の対戦相手との1ホールずつの戦いとなり、最終的にはその対戦相手に勝つか負けるかしかありません。
ですから、相手がバーディ間違いなしといった場面では、そのホールで寸止めのパーを
取ってもしょうがない訳ですから、外れた場合を想定しないで、強気で攻めていくことも
時として必要になります。
マッチの面白さは、ストロークプレーでは致命傷となる1ホールでの大叩きは、1ホールを
落としたに過ぎず、後のホールをしっかり締める事が出来れば全く問題ない点です。
マッチプレーの競技方法
マッチ・プレー競技は トーナメント方式で勝敗と順位を決めるのが一般的です。
プレーに出場する選手とその組合せを ストローク・プレーで決める方式が良く取られています。
しかし、18ホールの短期決戦で 負ければ終わりということに加え、ゲームの流れや運が
結果を大きく左右する可能性も高く、タイガーウッズや他の有名選手、人気選手が
Ⅰ回戦で負けてしまう可能性も多く、その後のテレビ観戦、視聴率を重視するスポンサーには
リスキーなゲーム形式で敬遠される傾向にあります。
戦い方のルールを4名からなる予選リーグを行い (2人タイのタイブレーカーは 対戦同士相手の成績、3人タイのタイブレーカーはサドンデスのプレーオフ)
その後に 16人でラダー・トーナメントを行うスタイルに変更したトーナメントもあります。
マッチプレーは・・・?
基本的には2の個人が戦う方式ですが、2人で構成するチーム同士が対戦するチーム戦があります。
チーム戦の場合は二人で交互に一つのボールをプレーするフォーサム (Foursome) と
呼ばれるゲーム形式と、また二人がそれぞれのボールをプレーして二人のベストスコアで
勝敗を決するフォーボール (Fourball) というゲーム形式があります。
ここでは2の個人が戦う個人戦について、考えてみたいと思います。
マッチプレーでの精神状態
例えば、ミドルホールでティーショットが僕のボールはフェアウェイど真ん中、
相手は深いラフというシチュエーションの場合、当然僕が有利となります。
そして、セカンド相手が、ガードバンカーに入ってしまい、僕は10mに2オン依然、僕が有利です。
3打目、相手のバンカーショットが30センチにピタリでOKとなると、今度は10mのパターを残している僕にプレッシャーが掛かります。
そして1mショートすると、一気に形勢は逆転となり、僕がこれを外せば負けとなります。
そして、このような状態になった時プレッシャーが半端無くかかります。
このホールを落とした場合、僕の精神的ダメージは計り知れず、逆に相手方は
精神的にかなり楽になってきます。
9ホールぐらいまで、ずっと3アップしていましたが、予想外のバーでラッシュで
相手に1アップまで追いつかれると、僕の気持ちは勝っていると言った気持ちは消え
精神的に追い詰められます。
相手は勝てる気持ちが強くなり全てうまく行くような気分になります。
ですからマッチプレーでの精神状態は一瞬にして変わってしまうのです。
マッチプレーのルール
対戦中のマッチの進捗状況を説明する時に リードしているプレーヤーは 対戦相手に対して
いくつリードしているかを、アップ (up) していると言ます。
9ホール終わった時点で、4ホールに勝ち、3ホールを同スコアで分け、2ホールに負けたとすれば、その状態は 2アップ (2up) と言うことになります。
逆に、負けているプレーヤーは2ダウン (2 down) していることになります。
18ホールのマッチプレーの場合、一方のプレイヤーが逆転不可能となった時点で
終了します。
18ホールのマッチプレーにもかかわらず、18ホールプレーすること無く終わって
しまうことがたたあります。
2アップして 残りが 1ホールであれば、その時点で勝敗が決まる訳で、その結果のことを
2 & 1 と言い、マッチは17ホールで終わることになります。
また、2アップで 残り 2ホールの場合は そのホール (17番) で勝敗が決まる可能性がある
と言うことで、そうしたホールのことを ドーミー・ホール (dormie hole) と言います。
マッチプレーの戦い方
マッチプレーはストロークプレーとは少し違います。
マッチプレーでは、もし1ホールを落としても1ダウンになるだけですが、ストロークプレーでボギーやダボを叩いて、相手がバーディを獲ったとしたら、それだけで1打から3打の差がついてしまいます。
ストロークプレーでは確実にパーもしくはバーディーを取っていかなくてはなりませんが
マッチプレーは1ホールでダボやトリプル叩いたとしても、そのホールが負けなだけですみます。
戦い方や戦略がぜんぜん違うのです。
ドライバーが曲がる僕に取っては、気持ちが楽に戦え、非常に好きなプレー方式でした。
マッチプレーに要求される戦い方
マッチプレーでは「駆け引き」が結構相手の気持ちを動揺させます。
18ホールのマッチプレーは最初の9ホールが勝負の決め手となるのであまり
離されては残りの9ホールは相手に気持ちのゆとりを与えることになります。
よくある話ですが、始めはパットでOKを出すには少し長めと思えても、引き分けなら
OKをだし残りのホールが少なくなった時点で50センチのパットにOKを出さない、
すると相手は「これはOKだろう」と気持ちに同様が起こるのです。
ルールを上手く活用すべき・・・?
僕は5mのバーディーパットを控えているとする、相手はグリーン外、でも4m位の距離
僕のパット順番だが相手が先に打ち、チップインバーディを取ったとします。
ストロークプレーであればそのまま相手はバーディですが、マッチプレーであれば
打ち直しをルール上要求できます。
そのボールを 有効にも 無効にも する権利が僕にはにあるからで、
マッチ・プレーでのプレーの順番は 非常に 大切なのです。
同じような距離を残した場合必ず歩測をして、相手プレイヤーに同位を求めてから
先に打ちます。
バーディーを決める必要のないパットの時 (相手のボギーが確定している時) などは
距離を合わせて間違いなく ツーパット以内でホールアウト出来るように 最初のパットを
打つと言った作戦が 相手にダメージを与えるのです。
相手がパーパットが確実に見える短い距離を残した場合でも、マークさせ自分のバーディー
パットを狙っていき、確実に自分がパーを取ってからOKをだします。
ゲームの終盤で ドーミーになったら、リードしているプレーヤーは そのホールを分ければ
マッチに勝てる事になります。
そうした場合にはドーミー独特のゲームの駆け引きが出てきます。
また、リードを奪った後に 自分がパーを取り続けることが出来れば 相手はバーディーを
取らなければならないという気持ちが強くなり 守りを忘れた、コース・マネジメントに
なって自滅する事も多くあります。
しかし、逆に 守った結果、自分はバーディーを出せず、相手が大オーバ覚悟でパターを
打ったバーディーパットが入り負けてしまうということもあります。
つまり、ストローク・プレーでは ほとんど必要のない、心理作戦や マッチに勝つための
コース・マネジメントの実践などが要求されるから、マッチ・プレーでなければ味わえない
独特の駆け引きと面白さがまっちぷれーにはあるのです。
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