縦振りのアップライトスウィングと、横振りのフラットスウィングの特徴
ゴルフスイングには、縦振りの「アップライトスイング」と横振りの「フラットスイング」があります。
それぞれ方向性や飛距離などの特徴があり、これを理解しておくと自分の動作を調整したり、ミスを分析するときにも役立ちます。
ゴルフのスイングには大きく分けて2種類がありまが、それは「アップライト」か「フラット」か・・・この2つは端的に言うと「縦振り」か「横振り」かということです。
目次
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この2つのスイングのメリットとデメリット
ゴルフでは、スイングプレーンを基準にして2つのタイプがあります。アプライトとフラットです。それぞれについて紹介します。
それぞれの特徴
この2つのスウィングを見比べると前傾姿勢が違います。マキロイは比較的前傾姿勢が浅く、ダスティン・ジョンソンは深くなっているのがわかると思います。
この違いは、クラブヘッドの開閉に関係し、向き不向きがあります。
縦に振っていくと、肩の回転が目標方向に向きやすく、しかもクラブヘッドのフェース面の開閉が少なく、インパクトゾーンが長くなります。
これによって、ゴルフではショットの方向性がよくなるというメリットがあります。またヘッドが高い位置から下りてくるので重力や遠心力の力を得やすく、飛距離が出やすいということも挙げられます。
ダスティン・ジョンソンは前傾姿勢が深く、腕もかなりアップライトになり、身長も高いこともありますが、縦振りです。
アップライトのメリット
一つ目がアップライトという「縦振り」のことです。体の前でヘッドを振り子のように動かして、体重移動をすることでボールを遠くまで飛ばしていけます。
トップの位置が比較的、高くなることが特徴です。また肩が縦回転になることでクラブフェースの開閉が少なくすみます。
1.インパクトゾーンが長く、方向性が良い
目標方向に対して縦方向に降ることでクラフェースの開閉も少なく、まっすぐに飛ぶ範囲(インパクトゾーン)が長いので、方向性が良くなります。
2.タイミングが取りやすく、ズレてもあまり曲がらない
フラットスイングのように、クラブのフェースがスイング中に開閉しないので、タイミングが取りやすく、インパクトゾーンが長いので、体の動きが多少ズレてもあまり曲がりません。
3.トップの位置が高いので、自由落下でボールを飛ばせる
アップライトスイングは、フラットスイングよりも、トップでのクラブヘッドの位置が高いので、高いところから腕を落下させ少し沈み込みジャンプして回転させるようなスイングになりボールを飛ばすことができます。
デメリットは?
1.手打ちになりやすく、スライスが出やすくなる
アップライトスイングは、手元を高く上げるために、手を使ってクラブをあげる傾向があります。
このために、体の動きとズレてしまい、ダウンスイングでクラブヘッドが遠回りして、スライスが出やすくなります。
2.トップよりもダフりやすい
フラットスイングと違って縦振りになるので、クラブヘッドの上下動が大きくなり、ダフリやすくなります。
このために、長いクラブではミスが多くなりやすく、アプローチでもザックリなどのミスもでやすいです。
ジョーダン・スピースの縦振りドライバーショット動画
プロゴルファーの多くはこの形で振っています。アマチュアでも平均より飛距離を出せる人は、こちらの形で打っている事が多いと思われます。
Jordan Spieth’s slo-mo swing is analyzed at AT&T Byron Nelson
フラットスウィングのメリット
フラットスウィング「横振り」です。真横に振るわけではないですが、体を軸にしてヘッドが円を描き、回転と遠心力を使って飛ばしていく動作になります。クラブフェースの開閉が大きくなります。
アップライトとは逆に振り方はやや小さめ、右脇をしっかりと締めてトップの位置は低めになることが特徴です。ヘッドの開閉が多くなるために多くの練習量が必要になります。
1.安定したスイングがしやすい
体の回転を使ってボールを打ちます。体重移動を使うアップライトスイングよりも動きがシンプルです。
そのため毎回、同じスイングを再現しやすく、安定したスイングが身につきやすいです。シャフトも長めを使いやすくタイミングが合えば飛距離が出ます。
2.鋭角に入りにくいので払うように打やすい
体の回転を使って横振りをするので、クラブフェースの開閉(フェイスターン)がしやすくなります。
このために、ボールにも横回転が起こりやすく、フックやドローボールが打ちやすくなります。ですから、ウッドで打つとボールが地面に落下してから、転がり(ラン)が多くなります。
フラットスイングのデメリット
1.インパクトゾーンが短く、曲がりやすくなります。
目標方向にまっすぐ振りにくく(インパクトゾーン)が短いです。このため、アップライトと比べて、ボールをまっすぐ飛ばしにくいです。
2.タイミングが取りづらく、フックもスライスも出やすくなる
クラブフェースの開閉が多くなる分インパクトゾーンが短く、タイミングが少しでもずれるとフェースが開いて、スライスします。
逆にフェースが閉じすぎると、フックになり、相当練習しないと、ボールをコントロールするのは難しくなります。
3.ダフルよりもトップしやすい
体の回転を使って横振りをするので、上から打ち込みすぎてダフることはあまりありませんが、逆にトップしやすくなります。
プロゴルファー、セルヒオ・ガルシア選手の振り方をみるとよくわかると思います。動画をご覧ください。
ゴルフセルヒオ・ガルシアの強烈スイング!この人のタメは半端ない
まとめ
2つの方法はゴルファーの体格によっても向き、不向きが変わってきます。
同じ番手を使っても、身長が高い人はアドレスの時点で上半身の前傾が深くなるので縦振りになりやすくなります。逆に背が低い人は前傾の角度が小さくなるので横振りになりやすくなります。
もちろんドライバーなど飛距離を求める場合はシャフトを長くして、ヘッドスピードを上げたい人は当然横ぶりになります。
ですからトッププロは飛距離よりも方向性が大切と言うことで45インチ以下の長さに短くしている人が多いです。
両方には・・・良い点と悪い点がありますが、2つについて、どちらがいい・悪いというのはありません。まずは自分の動きを確認してみて、どんなミスが出ているかもチェックしてみましょう。ミスが頻発しているようであれば、調整をしてみてください。
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