『ショートゲーム』50ヤード以内のアプローチショット
良いスコアで上がるためにはショートゲームがいかに大切かは改めて説明しなくてもご承知の通りです。
良いティーショットを打ち、ロングゲームが良くても、ショートゲームが悪ければパーを取るのは難しくなります。
逆にティーショットが悪くても、ショートゲームが良ければ、パーを取ることも可能になるのです。その分パーオンできなくてもショートゲームがうまければ、心に余裕が出てきてコースマネージメントも変わってきます。
目次
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ショートゲームの種類
ショートゲームはどれだけ上げて、どれだけ転がすか・・・?
その判断でショートゲームは決まります。ショートゲームには次のような種類があります。
使用頻度の高いものが チップ・ショットと ピッチ・ショットです。グリーンに 乗せることが出来ず グリーン周辺に落ちたボールを打って寄せる。
カップまで 30/40ヤードの距離のショットです。
「ピッチングは」 ボールを上げてピンの近くに落とす ショットです。
それに対して「チッピングは」 転がしてピンに寄せるショットです。
ややこしのは「チップ・ショット」と「ピッチ・ショット」の区別です。ベンホーガンは、グリーンから20ヤード以内のショットは「チップ・ショット」
ですからグリーンから20ヤードを越えるショットは「ピッチショット」と区別しているそうです。
呼び名はどうであれクラブとランの比率です。
打ち方はボールの位置と、スピンをかけるか、転がすかによって若干違いますが、基本同じようにした方がアマチュアは身につけ安いと感じます。
クラブと比率・キャリーとラン
ピッチングウエッジで例にとると、ボールのキャリーとランとの比率は1対2とされています。
どういう意味かというと、ボールをキャリーで2メーター打つとランが4メーター出て合計で6メーターで止まる計算になります。
これはあくまでもボールが落下するグリーンが平坦でグリーンのスピードも普通の状態での目安です。
クラブと比率 | キャリー | ラン | 合計 |
PWウエッジ (1:2) | 2メータ | 4メーター | 6メータ |
9番アイアン (1:3) | 2メータ | 6メーター | 8メーター |
8番アイアン (1:4) | 2メーター | 8メータ | 10メーター |
7番アイアン (1:5) | 2メーター | 10メーター | 12メーター |
ボールをグリーンのどの地点にキャリーさせるかキャリーさせるかによってボールの転がる距離を計算します。
どのクラブを使うか、その選択が全体の距離を判断するのに重要になるわけです。その関係が上記の表で目安として表しました。
僕自身は53度のウエッジで「1対1」と言った基準を持っています。グリーンエッジからある程度の距離がある場合ボールとカップの距離の中間にボールを落とせばピンに近づくことになります。
また58度のサンドエッジでは「4対1」と言った基準になります。
全体の距離が50ヤードでキャリーを多く出さなければならない状況ですと40ヤードキャリで10ヤード以内にスピンも含め、止まるように練習し合計50ヤードです。
基本はこの2本のウエッジで対応しています。
グリーンが砲台でピンが手前の場合、Pウエッジや9番アイアンで土手に当て、ワンクッション入れ寄せるようにしていますが、砲台なグリーンの傾斜の計算やアイアンを何番にするかなど実践練習が少ないので失敗するケースが多いです。
結果的に少しオーバーしても58度のサンドエッジで確実にグリーンに乗せてスピンをかけ、すぐ止まる打ち方を選択しています。
チップ・ショット(ピッチ・エンド・ラン)
このショットは、ボールを高く上げる必要がなく、グリーンのカップまでボールを転がす距離が十分にある場合に使います。
ボールをグリーンにキャリーで落とし、グリーンのカップに向かってボールを転がして寄せるには、最適の打ち方です。
ピンが二段グリーンになっていてピンが上の段にある場合にもこのショットが有効です。状況が許す限り、できるだけ多くこのショットにすべきです。
ピッチ・ショット(スタンダード・ピッチ)
ピッチ・エンド・ランより高い弾道でボールを打つ場合に使われるのがこのショットです。
ピンの位置がグリーンエッジに近くグリーンに落としてからあまりランを使わない場合などこのショットです。
ボールを高く柔らかいタッチでグリーンへ落とす必要がある場合なのです。
ロブ・ショット
ロブ・ショットはピッチの中でも、最も高い弾道が必要な場合に使われます。
ボールはソフトに落下しほとんど転がりを見せません。
バンカー越えにグリーンを狙い、しかもピンが手前に近い時など多く使われ、便利なショットです。
前方に木や障害物がある時なども、このロブショットが正しく打つことができれば、それらを飛び越えてグリーンに乗せることが可能になります。
この3つがショートゲームで必要なショットの種類になります。
アプローチの構え方(アドレス)
アプローチが苦手と思っている人でも、ちょっとしたコツをつかめば意外と簡単です。アプローチが成功するかどうかは、構え方にあります。
構え方が間違っているとトップやダフリといったミスに悩まされます。大切なことは簡単に打てるように最初から構えて置くことです。
ここではグリーン周りからの短いアプローチショット(チッピング)の構えについて説明します。
- スタンスは・・・?
スクウェアから目標に対してややオープンに構えます。
- ボールの位置は・・・?
右足の親指の延長線上にいつもセットします。このようにすることで最初に地面ではなくボールを捉えやすく
なります。
- スタンス幅・・・?
比較的狭く、かかとの間は、自分の握りこぶし、1個分約10〜13センチ位にします。スタンスを狭くすることで小さなスウィングがしやすくなります。それは体重移動を少なくし体の軸をブレなくできるからです。
- クラブのグリップエンドは・・・?
ボールの前方5~8センチ位、ハンドファーストにします。グリップエンドは左のももの前にグリップが来るぐらいにハンドファーストに構えます。左足体重で構えた時、左腕とクラブが一直線になるように構えます。
- 体重配分は・・・?
左右対称もしくは、左足に20パーセント位体重を多く乗せて構えます。小さなスウィングは体重移動しなくても打てます。体重移動して打とうとするとスウィングが安定しなくダフリやトップの原因にもなります。しかし下半身は少し動かします。
- クラブ選択は・・・?
7番アイアンからサンドエッジまでです。
打ち方のポイント
打ち方にはちょっとしたコツがあります。
- インパクトからフォロ−スルーにかけて右手首の角度を保ちスウィング中はアドレスで出来た手首の角度を変えないようにする。肩の回転で打つようして、インパクトを通して左のリストをしっかりして打ち抜くことです。
- グリップを短く持つ
アプローチショットは小さいストロークですのでグリップを右手がシャフトにギリギリ近くまでなるよう短く握ります。
イラスト:レッドベター、アスレチック スウィングの完成より使用
両肩で出来た三角形を崩さない打ち方練習
アプローチ練習で大切なことは、手首の角度や両肩の三角形を崩さず肩の回転で打つようにすることです。
練習方法は・・・?
タオルを1枚用意して、両脇にタオルを挟みコンパクトに振ってみる。このようにアプローチ練習をすると体の動きと腕、手首などが一体になったストロークができます。
あとは振り幅、もしくはスウィングスピードで距離感を掴みます。これでアプローチのスウィングが身につけれれます。
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