パターの傾斜とグリーンの読み方
目次
パターを、そこそこ思い通りに打つ程度の身体能力を持っ事ができたけど
そこから伸び悩んでいたり「僕自身、朝の練習グリーンで、この位の傾斜は
カップ何個と読み」それをその日の基準にしている。
といった漠然とした、ほぼヤマ感に近いものでグリーンを読んでいる・・・
グリーンを読んでいるとは言えない状態でした。
上手い人は、どのようにして傾斜やグリーンの曲がりを割り出しているのか
知りたくて、目に止まったのが「パットエイミング教本」です。
パットの狙いにはちゃんと法則があるとして、細かく実験し
解説している。
この中の傾斜が2つもしくは3つ入り組んでいる場合の
曲がりの読み方です。
これが頭に入っているだけで入る確率は多くなります。
もう少し高みを求めてスコアアップを狙うのには
非常に参考になると思いました。
曲がりはカップ周りの勾配・芝目だけで決まる?
図1.のラインから見ると、手元はほぼ真っ直ぐ、直線ぽっくその後カップ
近く3/1に行ってから大きくカーブしていることが分かります。
この用の場合・・・よく言われていることは?
「打たれてから暫くの間はボールはスピードがあって、ほとんど
勾配・芝目に影響されない」だからカップ周りの勾配・芝目を
読めば良いと言った迷信です。
「ボールのある場所(アドレスの位置)の近くの勾配・芝目は
曲がりには関係ありませんから、無視して打っちゃってください」
など研修制、プロからもよく言われる。
例えば・・・手前側がフックで、カップ側がスライスのラインでは
カップの左を狙ってくださいと言いた事を言うキャディーが
ほとんどです。
人によっては、「スネークラインはどうせ読めないから、
差し引き0ですので、真っ直ぐ打ってください」など様々です。
次の例では、狙いは何処になる?
真横方向、右から(フック)に勾配・芝目が均質なグリーンを
考えて見ます。
5mの距離からは、カップ右40cm(カップ中心から)を狙うと
丁度カップインする曲がり具合だとすると・・・
そこで、今度は同じ5mの距離のパットですが、カップ側の半分2.5mは
今まで通りの曲がりの条件で、手前側 半分2.5mだけが、真っ直ぐに転がるグリーンと考えください。
カップインするための狙いは、どう変わるのでしょうか?
さらに、次には、逆にカップ側半分の2.5mは真っすぐのラインで手前側2.5mは
前と同じだけフックするグリーンに変わった場合では、狙いは何処になるのでしょう。?
この2つの場合のパットの軌跡を示したのが下記の図です。
5mの距離のパット、半分が色が黄緑2,5mがストレートラインです。
カップ側がフックラインの場合。
逆に、手前がフックラインで 半分過ぎてカップ側がストレートの場合。
この場合の狙いは?
結果はいたってシンプルで、勾配・芝目で曲がる2.5m部分が
手前にあろうがカップ側にあろうが、どちらの場合も・・・
5mの距離全部が曲がる場合の丁度半分お「カップ右20cm(カップの中心から)」
を狙えば良いと言う結論になります。
手前側が真っ直ぐでカップ側がフックの場合、「図A」と
手前側がフックでカップ側が真っすぐの場合、「図B」とでは・・・
カップインするするボールの軌跡(ライン)は全然違った形をしていますが
カップ横、何センチ外して狙うという狙い(打ち出し方向)はまったく同じで
良いのです。
手前側が、真っ直ぐなラインの、図Aの場合は、2.5mの距離を最初は
真っ直ぐに狙った方向に転がり、2.5mの地点から徐々にフックが
かっかてカップ近くでは大きくフックしながらカップインします。
手前側半分だけがフックする、図Bの場合には最初の2.5mの間に徐々に
フックがかかり、2m付近で最大に膨らんだ後に戻ってきて
2.5m地点ではボールの転がり方向はカップ指すようになり
そこからは、真っ直ぐカップの中心を目指して転がって行き
カップインします。
この例から、わかるように、5m転がるように打たれたボールが
5m転がって最後にカップのところに到達した時に左に何センチ
ずらされてしまうのかは、途中の勾配・芝目が左右する部分を
どのくらいの距離をボールが転がったか(この例の場合2.5mという距離)
だけできまり、その勾配 芝目が手前にあるのか真ん中の地点にあるのか
あるいはカップ近くに、あるのかはまったく関係がない
ということになります。
したがってカップ周りの勾配・芝目が重要という説も、逆にカップから
遠いところで、チョットでも曲がったボールはカップの所では大きな誤差と
なるのだから、アドレスの位置の周りの勾配・芝目の方がより重要とする
説も、いずれも迷信と言うことになります。
この「図A」「図B」の場合はどうしても曲がり幅が違うように
感じていたのです。これは大きな発見です。
正し狙い幅、曲がりを読み取るには?
正しい曲がり具合(狙い幅)を読み取るには、アドレス位置から
カップまでの距離の勾配・芝目の状態によって区分して分割し
その区間毎の狙い幅を読んだら、その区間のカップからの距離の遠近は
まったく考慮することなく、すべての区間幅の狙い幅を単純に足した
(フックとスライスであれば、差し引いた)計算結果が全体の狙い幅になるのです。
先の2つの図の軌跡を違った支点で見てみると・・・
一方の図の、手前が真っ直ぐでピン周りが曲がるパットに
おいて、もしカップの位置とボールを互いに入れ替えたとしたら
もう一方の図、つまり手前が曲がるラインでピン周りが真っ直ぐの
パットになることが分かります。
そして2つの図でラインの形は全然違いますが、カップ横何センチを
狙うかと言うことに関しては、まったく同じと言うことから、非常に重要な考え方になります。
つまり、グリーン上の任意の2つの地点A 点と B点がある時に
AからB位置のカップに向かって打つパットの狙い幅と、反対方向に
BからA位置のカップに向かって打つパットの狙い幅とは
全く同じだといった法則です。
別の言い方をすると、パットのラインを読むときに例えば「2カップ分左外」が
狙い点とするスライス ラインだと読んだとすると・・・
今度はカップ方向からボールを見て、仮にボールの位置にカップが
切ってあったなら、何カップ右を狙うフックラインだろうかと読んで
みた時の狙い幅(cm)は、最初の本物のカップに対する狙い幅(cm)と
同じにならないといけないと言うことなのです。
普通にカップ方向から見てグリーンを読むと、どうしても
カップに近い方の、グリーンの勾配ばかりにが頭の中にインプットされて
しまうために、ボールを打ち出す位置のグリーンの傾きをほとんど
意識しないまま、カップに近い位置のグリーン状況に基づいて
狙い幅を決めてしまいがちです。
例えば、「ああ、これならば1カップ半左(スライス)かな」と決めたとします。
ところが次に、今度はカップ方向からボールを見てみると
先程、ほとんど意識されなかったボールに近い位置のグリーンが
かなり傾いている事に気が付きます。
ボールが、おいてある位置を仮想カップに見立て見るとその仮想カップの
近くの勾配だけを考えても、2カップ分右を狙うくらい大きくフックして
カップインする様が想像できます。
もし、そのように見えたとすれば、先程ボールの後ろからカップを
見たときに判断した「1カップ半左(スライス)」の読みに(アドレス
位置周辺のグリーンの曲がり要素である)「2カップ」を足して
最終的には「3カップ半左を狙うスライスライン」と狙い幅を
修正することが出来るのです。
この事がわかっただけでも、自信を持って打つことが出来ます。
後は距離間だけです。
ぜひ試してみてください!
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