クラブの特性を知って上手くなろう

初級者のうちからクラブの特性を知って、クラブ選びやスイングの基本を
身につけると考え方が変わります。

ゴルフが難しいのはスイングだけではありません、クラブも他のスポーツと
くらべて特殊に創られています。

ほとんどの場合、ゴルフのレッスン書やクラブの説明書などを見ると、必ず
「ドライバー」の説明から始まっています。

ドライバーを上手により遠くに飛ばせるのはゴルフの醍醐味の一つですし、
一番遠くに飛ばすクラブでもあります。
きれいにヒットした時、心理的にも気持ちのいいものです。

 

 

唯一、スポーツの道具として変わっている点

まず他のスポーツ、野球のバットや、テニスラケット、卓球のラケットなどと
大きく違う点があります。

それはシャフトの延長線上にボールをヒットする打点が無いという点です。

だからクラブの芯でヒットするのが難しと言えます。

 

 
バットはシャフトの延長線上にボールをヒットする打点（芯）があります。
もちろんテニスのラケット、卓球のラケットも同じようにシャフトの
延長線上に打点があります。

これだけで人間は本能的にボールを中心で打ちやすくなります。
しかしゴルフクラブは、そうできてい無いのです。

ゴルフクラブの打点（重心と言います）はシャフトの延長線上にはありません
そこがより難しくなっている点でもあります。

 

 
 

ボールに当てやすくする為に重心アングル（重心角）が
付けてあります

クラブのシャフトを机の上に置くとクラブフェースが下の方を向きます。

 

クラブヘッドの重心アングル（重心角）とは？・・・・
重心角とは？下の写真のように、ゴルフクラブのシャフト部分を、
机の上などにおいた時に、フェース面とシャフトの垂線とのなす角度に差があります。

この角度を重心アングル（重心角）と言います。

 

 

重心アングル（重心角）は球の捕まりを大きく左右する

重心アングル（重心角）は、球の捕まりを大きく左右する数値です。
重心角が大きいほど球の捕まりが良く、重心角が小さいほど球の捕まりが悪くなります。

ヘッドの重心はシャフトの延長線上に来ようとしますので、重心角が大きいほど、
ヘッドには左にターンしようとする力が強く働きます。

重心角が10°のクラブと重心角が30°のクラブがあったとします。
重心角が10°のクラブは10°の分だけ、ヘッドが勝手に左にターンします。

残りの80°をプレイヤーが自力でターンさせるということになります。

重心角が30°のクラブは30°の分はヘッドが勝手に左にターンしてくれます。
プレイヤーが自力でターンさせないといけない角度は残りの60°で済みます。

 

自分のスイングにあったクラブ選びに関係します。

ゴルフのダウンスイングにおいて、クラブヘッドはネック軸を中心にして、
オープンな状態からクローズな状態にターンしていきます。

フェースローテーションとも言います。

ヘッドが反時計回りにターンするということです。ネック軸回り慣性モーメントが
大きいと、このターンをさせまいとする慣性の力が強く働きます。

このため、ネック軸周り慣性モーメント（＝重心距離の長いヘッド）が大きいヘッド
はターンさせづらいのです。

 

ヘッドの大きさと重心距離の関係

クラブヘッド大きくなるほど、普通は重心距離が長くなり、小さいヘッドほど
重心距離が短くなります。

重心距離が短くなれば、シャフトの延長線上でボールを捕まえやすくなりますので
人間の感性に近くなります。

大型ヘッドの大きな利点は　芯が広くなる点です。
しかし重心距離が長くなるので、ヘッドを返しずらくなる分、ヘッドの中に
重りをつけて、重心位置を変えたり、フックフェースにしたり、ライ角を変えたり
いろいろ優しくするための開発がされています。

それによって種類も多くなりその分自分にあったクラブを探すのが
大変になったと言えます。

しかし考え方を変えると、多くの中から自分にあったクラブを選ぶことができ
自分のスイングにあった道具が増えたと言えます。

はじめは気にし無いクラブヘッドの顔の向きも、上級者になってくるに従って
気になり始めます。
上級者は構えた時のクラブの顔をによってフックが出やすい人は、
優しいはずのフックフェースを嫌がる傾向になります。

重心アングルや、クラブのフェースをフックにしたり。見え無いところで
重りをつけて調節しているので、より自分のスイングの事、出玉や、ボールの

出だしの回転数など細かなことを知る必要があり、それによってクラブ選択を
する事になります。

クラブの特性を知る事で自分にあったクラブを選ぶ事ができれば、
思い通りのボールが打てるようになり100切りも難しく無くなります。